2010年5月7日金曜日

「ちゃんこダイニング若」破産

元横綱若乃花が設立した「ちゃんこダイニング若」が破産したとの報道がなされています。

元横綱若乃花は運営会社の現経営陣に株式を売却しているとのことで、今回の破産申請については、直接の関連がないとのことです。

「ちゃんこダイニング若」といえば、昨年来、元従業員6人から残業代請求の裁判を起こされ、2600万円の支払い判決を受けたことが報道されていました。また、札幌でも残業代請求の労働審判を起こされたことが報道されるなど、従業員との労働問題が度々報道されていたようです。

本ブログの4月26日付けの記事(http://laborlaw-info.blogspot.com/2010/04/blog-post_26.html)でも述べたとおり、飲食店の場合は一般的に休日が少ない上に長時間労働になりやすい職種であるといえ、2600万円の支払い判決の報道によれば、「ちゃんこダイニング若」も同じような状況だったようです。

今回の破産申請に関して、これらの従業員に対する残業代支払いがどの程度影響しているのか分かりませんが、やはり過去2年分の残業代支払いの負担は少なからず影響を及ぼしているのではないでしょうか。

このように従業員による残業代支払請求は、会社の経営に重大な影響を及ぼすことから、早急に対策を練る必要がありそうです。